写真:西丹沢の山様は深いブナ林に覆われている。


相模の屋根・丹沢山塊
丹沢山塊(8)・西丹沢

次に「西丹沢」であるが、
こちらは小田急・新松田駅から富士急行バスで西丹沢、
箒沢方面行きに乗込むことになる。 
山麓ベースには御殿場線の「山北駅」などもあるが、
乗継が不便なこともあって、やはり新松田駅がベースになるようである。
こちらは東丹沢や表尾根の山容とは異なり、
バスで1時間以上も揺られることになり、従って奥深く静かな山歩きが楽しめる。



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丹沢山塊(5)
丹沢山塊(6) 丹沢山塊(7) 丹沢山塊(8) 丹沢山塊(9) 丹沢山塊(10) 丹沢山塊(11)
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丹沢山塊(8) 「西丹沢」




西丹沢方面・・、

次に「西丹沢」であるが、こちらは小田急・新松田駅から富士急行バスで西丹沢、箒沢方面行きに乗込むことになる。 

山麓ベースには御殿場線の「山北駅」などもあるが、乗継が不便なこともあって、やはり新松田駅がベースになるようである。

こちらは東丹沢や表尾根の山容とは異なり、バスで1時間以上も揺られることになり、従って奥深く静かな山歩きが楽しめる。




秋色濃い玄倉川上流部のユーシン渓谷と山並み(玄倉川上流はゴルジュ状の地形が連続しており、
ユーシン渓谷など難しい沢登りのコースが多数あることで知られる。)


写真:玄倉川の水難現場付近



現在は、途中に「丹沢湖」(三保ダム:ダムは1978・年昭和53年に完成している)があるが、我等が西丹沢に入った当初の頃は未だ完成しておらず計画段階であったらしい。

丹沢湖には、丹沢主稜域より玄倉川(くろくらがわ)、世附川(よづくがわ)、中川川(なかがわがわ)等の支流が流れ込んでいるが、玄倉川といえばあの水難事故が生々しく記憶に残る。



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1999年8月14日に玄倉川の中州でキャンプをしていた横浜市に本社を置く会社社員と子供6人を含む家族、社員の婚約者および恋人を含む客18人が熱帯低気圧の大雨による増水によって流され、社員5名と妻2名、1歳から9歳の子供4人を含む13人が死亡した事故である。

この水難事故においてはキャンプ客が水流に流される瞬間がテレビで中継されたため、世間に大きな衝撃を与えたのであった。


玄倉川上流部、事故現場から10km圏内の峰々には、雨山、鍋割、塔ノ岳、丹沢山、蛭、桧洞、石棚という丹沢の核心部である名だたる山峰が、ユーシン渓谷を中心に扇状に連なっているのである。

そして、派生する尾根や谷筋は全体的に急峻な渓谷が続き、谷壁斜面も急傾斜なのである。
ここへ大雨がきたら雪崩のように一点集中で、短時間で河川へ流れ込むのである。 


遭難した人たちの中に、山の様子を知る人が一人でもいれば、と思うと無念でならない。



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チョット反れたが・・、

丹沢湖より先は「中川温泉」、更に先方に終点の「箒沢」の部落がある。 
途中の中川温泉は、水と緑に囲まれた静かな温泉場である。

古くから「信玄公隠し湯」として知られ、信玄が北条氏康との戦いで負傷した傷兵に湯あみをさせたと伝えられる名湯である。

中川温泉の特徴はアルカリ性が強く、pHが10以上にもなるということで、皮膚の表面を軟化させたり皮膚の脂肪や分泌物を洗い流すので「肌もつるつる」、傷に効くだけでなく「美人の湯」ともいえという。




西丹沢の中川温泉

箒沢部落の箒杉





終点の 「箒沢」は落人の集落として知られ、奥州から落ちのびてきた人達が道志から山を越えて来て、大きな杉が2本あったことから、この地に安住の地を求めたといわれる。


部落へ入った来ると左手に巨木が姿を現す、「箒杉」である。

樹齢は県内で最高齢と推定され、その堂々たる高さや幹の太さの姿に圧倒され、現在も樹根や枝ぶりはまだまだ元気だという・・、当然国の天然記念物である。
集落は二度の大火に見舞われて、部落の財宝や古文書などすべて消失してしまったと伝えられている。


この箒沢からは、桧洞丸(1601m)、大室山(1588m)、加入道山(1418m)、畦ヶ丸(1293m)、菰釣山(1348m)等の山々が扇のように周囲を取り囲んでいる。


小生も折にふれて西丹を訪れ、各峰に登っては帰りに中川温泉で汗を流して帰ったのを思い出す。

中でも箒部落にテントを張って集中登山をしたおり、帰りが夜半になり遭難してのでは・・?、と地元民に心配を掛けたのも今では懐かしく思い出となっている。 



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